ご相談内容
ポルシェ911 996のオーナー様から、「エンジンの不調(振動が大きく伝わってくるなどの症状)や、エンジンチェックランプが点灯している」とご相談いただきました。
診断〜修理
エンジン不調の原因を診断していきます。
専用診断機で故障コードをチェックします。
▲【3番ミスファイヤ】が入力されていました。
コイルを確認すると……
クラックが入っていました。エンジン不調は、ここからのリークが原因です。
こちらのイグニッションコイルを全て交換します。
また、コイルを取り外した際に見えるプラグホールにオイルが溜まっていました。
さらに、タペットカバー全体にもオイルが滲んでいました。これらのオイル漏れは、プラグホールシールの劣化が原因です。
先ほどのコイルと合わせて、プラグホールシールも交換します。
▲黒い部品がコイル/緑と赤のシールがプラグホールシール
▲上)装着されていた古いコイル / 下)新しいコイル
劣化した部品を交換し、オイルで汚れていた部分も清掃しキレイになりました。
そして……
▲エアフロメーターの不具合も入力されていました。
エアフロメーター交換し、全ての作業が完了しました。
ユーザー様へアドバイス
今回のエンジン不調は、996によくある内容でした。
コイルのクラックが原因で失火するとエンジンの調子が悪くなります。更にそのまま走行し続けると、O2センサーや触媒にもダメージを与えてしまう可能性もありますので、早めに修理することをお勧めします。