991後期型のポルシェ911カレラ4S
12か月点検でお預かりした991後期型のポルシェ911カレラ4S。
ご依頼いただいたのは、今回初めてJスクエアにご来店いただいた、東京都にお住まいのFさま。
お仕事ではオートバイを整備されていて、クルマのメカにも強いオーナー様です。
この991は最近オークションで手に入れられたそうで
永く乗っていきたいので信頼できるポルシェ専門店を探して
インターネットで弊社を見つけてご来店いただきました。
各部を点検、乗り出しのための整備を実施
991は伝統の水平対向6気筒エンジンが水冷式となって3世代目のモデルです。
改良も進み、年式的にもまだ新しいクルマだけに信頼性は高いですが
中古車の乗り出し時にはしっかりとした点検を実施して
各部のコンディションや損耗具合を把握。
安心して乗り出せるように整備することが
永く乗り続けるためには重要です。
こちらの991は走行距離が8万キロとやや伸びていたので
お客様は12か月点検とあわせてしっかり目の整備をご希望。
エンジン周りの消耗品であるスパークプラグ、エアクリーナー、
ドライブベルトを交換することになりました。
空冷時代の911は大きく開くリアのエンジンフードを備えていましたが
991はの開口部はとても小さなものとなっています。
その中は現代のクルマらしくカバーされており
直接エンジンを見ることはできません。
冷却水やエンジンオイルの補充はこの状態で行えますが、エアクリーナーと
ドライブベルトの交換にはリアバンパーの取り外しが必要となるため
今回は一緒に作業を行うことをオススメしました。
リアバンパー、テールランプ、リアスポイラー、
さらにはエアインテークなどを取り外すと
ようやくエアクリーナーボックスが見えてきます。
奥側が取り外したエアクリーナーフィルター。
手前の新品と比べると汚れは一目瞭然。
エアクリーナーボックスを取り外すと
ようやく3リッター水平対向6気筒ツインターボエンジンが姿を現します。
このクルマのオーナー様であっても、この姿を見ることはなかなかないかも?
ドライブベルトにはヒビ割れや偏摩耗などの劣化は特にありませんでしたが
今回は安心して乗り出すための整備ですので交換します。
スパークプラグも今すぐ寿命という程ではありませんが
クルマの初期化という観点からは換えておきたいポイントです。
6本とも新しいプラグに交換します。
本当はあわせてイグニッションコイルも換えたかったのですが
さすがに6気筒分だと部品のお値段も結構なモノになりますので
状態に問題がないことを確認して、今後の課題とします。
(参考価格:ポルシェ純正 13,970円 x 6気筒 = 83,820円)
最後にエンジンオイルを交換して、乗り出しのための整備は完了。
これで晴れて気持ちよく乗り出していただけますね。
安心してメンテを任せられる整備工場を探しているといったオーナー様
ポルシェ専門店のJスクエアにお気軽にご相談ください。
ポルシェ一筋のベテランスタッフがしっかりとサポートさせていただきます。