タイプ997 ポルシェ911カレラS
ポルシェ997カレラSは西東京にお住まいのI様にお買い上げいただきました。
運転免許を取得されたご子息と一緒に楽しむためのスポーツカーとして、「黒ボディにベージュ内装で右ハンドルの997」を探されていたI様ですが、偶然にも弊社の在庫にドンピシャの1台が見つかり、ご来店いただきました。
実際に車両を見て、試乗もしていただいて、まさに理想の仕様ということで大変気に入っていただき、その場でご成約いただきました。
ありがとうございます!
万全の整備で納車のはずが・・・今までにないトラブルが!
I様にご成約いただいた、こちらの997カレラS。
これまで数多くのポルシェを整備してきた弊社のメカニックがしっかりとツボを押さえた点検整備を実施して油脂類も交換、さらにはテスト運転も行って、「これなら安心してお乗りいただける」とスタッフ一同も納得のコンディションで迎えた納車でした。
自信を持って送り出した997でしたが
なんと納車翌日に「PASMの警告が出た」ということで、早々にご入庫いただくことに……。
PASMは「ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント」の略で、走行する状況やモードに対応して、電子制御でダンパーの減衰力を無段階に調整するシステムです。
街乗りでは快適に、そしてスポーツ走行時にはグッと引き締まった乗り味になる、とても便利な仕組みなのですが、その警告が表示されてしまったとのこと。
症状としては、エンジンを始動して動き出すとPASMのエラーが出て、足まわりが硬い状態に固定されてしまうというものでした。
トラブルの原因を探っていったところ、PASMコントロールユニットに不具合が発生して、そのためクルマが動き出した際に異常な動作をしてしまっていたのです。
作業としてはPASMコントロールユニットを新品に交換して診断機でコーディングを実施。
その後のテスト走行でも症状は再発せず、無事に完治いたしました。
PASMのトラブルも解消し、再びI様に納車させていただいた997カレラS。
I様からは「行きたかったドライブに間に合いました!」と嬉しいお知らせもあり、私たちもホッと胸をなで下ろしました。
中古車の電子部品の故障ということでお許しいただいたI様の寛大なお心に、スタッフ一同とても感謝しております。
ポルシェの走りの魅力を引き出してくれるPASMも完調となった今、ご子息と共に充実したポルシェライフをお楽しみください!
Jスクエアではこれからもしっかりとサポートさせていただきます。今後ともよろしくお願いいたします。
もちろん電子制御の部品にも寿命はあり、この997も生産されてから17年近く経過していることや、納車した時季はまだ残暑も厳しかったことから、熱によりPASMコントロールユニットにとどめを刺してしまったのでは? と予想されます。
もしかすると今後はこのようなトラブルが、同様の世代のモデルで増えてくる可能性も考えられます。