「12ヶ月点検は必要なのか、よくわからない」
そんな風に感じておられる方もいらっしゃるかもしれません。
実はこの点検、道路運送車両法で定められている項目のひとつですが、車検のように罰則があるわけではないため、受けるかどうか迷われる方も多いのが実情です。
しかし点検の目的は、お車の安全性を保ち、不具合の兆しを早期に発見して大きなトラブルを未然に防ぐことにあります。
今回は、Jスクエアで実施している12ヶ月点検の具体的な作業内容を、工場長の手による作業風景とともにご紹介いたします。
普段はなかなか見ることのできない、整備現場の様子をぜひご覧ください。
▼ 実際の作業の様子は動画でもご覧いただけます
https://youtu.be/G7J5xE-zd4U
12ヶ月点検とは?
12ヶ月点検は、道路運送車両法に基づいた定期点検整備のひとつです。
義務として定められていますが、車検のような罰則がないため、必要性に迷われることもあるかもしれません。
ですが実際には、点検によって不具合の“兆し”を早期に見つけられることで、重大な故障や思わぬ出費を避けることができる可能性が高まります。
Jスクエアでは、お客様のお車に長く安心してお乗りいただけるよう、一台一台丁寧に点検を行っています。
点検内容のご紹介
ここからは、実際の作業風景とともに、点検項目を順番にご紹介していきます。
▲工場長がご紹介いたします。
ヘッドライト廻り
点検項目:
- ライトの点灯/消灯の確認
- 点灯のバランスやムラがないか
メカニック2名でライト類の状態を確認します。
点灯するかどうかだけでなく、光量や照射のバランスなど、安全走行に必要な状態かどうかを丁寧にチェックします。
エンジンルーム内
点検項目:
- エアクリーナーボックスの状態
- フィルターの汚れ・詰まり
- クーラント液の量
- パワーステアリングフルードの量
- ベルト類の状態(ひび割れや緩み)
- ローラーにガタつきや異音がないか
- パワステホース周辺にオイル漏れがないか
- イグニッションコイルに亀裂がないか
- バッテリー診断(電圧や内部抵抗など)
- エアコンフィルターのチェック(汚れ・詰まり)


高温・高負荷がかかるエンジンルーム内は、劣化や摩耗が進みやすい場所です。細部にわたって確認し、必要に応じて整備のご提案をさせていただきます。
室内点検
点検項目:
- パーキングブレーキの効き具合
- ブレーキレバーの遊びや手応え
- ブレーキペダルの遊び
- エアコンの動作確認
操作系のフィーリングや反応、ブレーキペダルの感触など、乗っていて気づきにくい部分も、客観的に確認します。
足廻り点検
点検項目:
- ブレーキローターの摩耗や亀裂
- ブレーキパッドの残量・劣化
- タイヤの溝の深さや片減り
- ブレーキフルードの量


走行性能と安全性に直結する部分です。摩耗の状態だけでなく、均等に減っているかどうか、劣化の進行具合なども見逃さず点検します。
下廻り点検
点検項目:
- タイヤの異物(釘などが刺さっていないか)
- ドライブシャフトブーツの亀裂
- ホースからの水漏れ
- オイルパンからのオイル漏れ
- ミッションマウントの亀裂
- 燃料ホース、パワステホース、ブレーキホースの漏れ
- 四輪駆動車の場合:ドライブシャフトのガタ確認
- アイドリング時のCO, HC濃度測定(排気ガス成分)


車両をリフトアップして下まわりの状態を確認します。普段見えない部分にも、経年による劣化や漏れが起きていることがあります。
一つひとつ丁寧に確認し、お車の状態を総合的に判断します。


安心は「見えないところ」に宿る
以上が、Jスクエアで行っている12ヶ月点検の実際の内容です。
お車の性能を最大限に活かし、安心してお乗りいただくためには、日頃のメンテナンスがとても大切です。
点検の中身まであまり知らなかった、という方にも、ご参考にしていただければ幸いです。
気になることがございましたら、どんな些細なことでもどうぞお気軽にご相談ください。
▼ 実際の作業の様子は動画でもご覧いただけます
https://youtu.be/G7J5xE-zd4U