タイプ964 ポルシェ 911 ターボ

走りの雰囲気を漂わせた、黒いポルシェ964ターボ。
旧車にとってはオフシーズンともいえる、夏の間にリフレッシュしておきたいとのことで、オーナーのF様より6月頃にご相談いただきました。

その際に一度ご来店いただいて、お車を点検。
メンテナンスのプランを立てさせていただきました。

そうして事前に必要な部品の手配も行い、いよいよ8月になりご入庫いただきました。

定番のオイル漏れを修理のはずが…

ご入庫いただいてから、まず取りかかったのが、事前の点検で作業することが決まっていたオイル漏れの修理でした。

エンジンヘッドとチェーンケースのカバーからオイルが滲んでおり、歪みも見られたタペットカバーは新品に交換。
チェーンケースはガスケットの交換を実施しました。

しかしながら、事前に外から見えた部分だけを交換して完了とは行かないのが旧車の整備。

分解していくうちに、タイミングチェーンのテンショナーやチェーンを駆動するスプロケット(歯車)の摩耗も見つかり、整備カ所は増えていきます。

軸やピンにキズの見つかったスプロケットなど、
追加での部品も手配のうえ、速やかに交換することができました。

その他、足まわりや冷却系もメンテナンス

その他にもオイルサーモや電動ファンのレジスターなど、冷却系の部品やサスペンションも交換、アライメントの調整も行い安心して走ることができるように仕上がりました。

また、今回の作業時にメカニックが気になった点も、今後の計画的メンテナンスのプランとしてご提案させていただきました。