タイプ958 ポルシェ・カイエンターボ
タイプ958のポルシェ・カイエンターボは神奈川在住のT様お気に入りの1台。
以前に乗られていた957カイエンでその魅力にハマり、958に乗り換えられた今回は車検整備をご依頼いただきました。
重量級のカイエン、ブレーキ残量にはご注意
T様のカイエンターボは、週末にご家族とお乗りになるのがメインだそうです。
前回の車検からそれほど距離が伸びていないこともあって、車検前の24か月点検や車検整備でも大きな問題は見つかりませんでした。
ブレーキのチェックでは、制動力には問題はないものの、パッド、ローター共にそれなりの消耗がありました。
2トン弱もの巨体をスポーツカーらしく走らせることのできるパフォーマンスのカイエンターボは、ブレーキの消耗も少し早い傾向が見られます。
T様の使用環境と走行距離だと次回の車検ぐらいまでは保ちそうでしたので、今回の整備ではブレーキオイルの交換にとどめさせていただきました。
ヘッドライトの水没は早めの対策を!
958カイエンに乗り換えられてからは、大きなトラブルもなく楽しまれているT様ですが、957にお乗りの時にはヘッドライトが水没してしまった事がありました。
画像はT様のおクルマではありませんが、957カイエンでヘッドライトにトラブルのあった例です。
ヘッドライトユニットは内部に生じた水分を排出するための仕組みを備えていますが、経年劣化やゴミ詰まりなどで機能しなくなり、中に水がたまってしまうことがあります。
また、近年のLEDヘッドライトの車両では、従来のハロゲン球と異なり、ランプが点灯時に熱を発しないため、ケース内に水が入ったり結露が起こっても温度が上がらず水分が蒸発しにくい傾向があります。
T様のケースでは運良く内部のランプ自体までダメージがなく、溜まった水を抜いて復活したのですが、ランプの電球部や制御基板などに水が回ってしまうとヘッドライトが点灯しなくなってしまい、非常に高価なヘッドライトユニットを交換する必要があります。
こういったトラブルはモデルの新旧を問わず発生する可能性がありますので、「ヘッドライトカバーの内側に水滴が付いているなぁ」と気付かれた際にはなるべくお早めに整備工場へご相談いただけたらと思います。
車検と定期点検も無事に完了しました! これからも末永くご愛用ください。