
いつもお世話になっている、987ケイマンのオーナー様から「走行中に、突然後方から異音がするようになった」とご連絡をいただきました。
ちょうど店長が偶然お客様付近を通っていたため、状況を伺った上で 緊急で現場に直行。

音の状態から判断し、このまま走行を続けるのは危険と考えられたため、お客様が加入されていた保険会社のロードサービスを利用しレッカーにてJスクエアへ搬送となりました。
点検で判明した原因:オイルセパレーターの異常
点検の結果、異音はオイルセパレーター内部の詰まりが原因で発生していました。

同時に、
- エンジンオイルが通るパイプが“ぺしゃんこ”に潰れている
- エンジンが真空状態になっていたことが想定できる
という状態も確認されました。

オイルセパレーターが詰まっていたため、「笛を吹くような音」が発生したのではないかと考えられます。
オイルセパレーターの役割とは?

エンジンが作動すると、内部から ブローバイガス が発生します。本来であればこれは大気汚染の原因になるため、外に放出はできません。
そのため一度集め、燃焼プロセスへ戻す役割をしているのがオイルセパレーターです。
壊れた場合に起きる症状
オイルセパレーター内部の隔壁が壊れると以下のような症状が起きます。
- ブローバイガスだけでなくオイルまで燃焼室へ入り込む
- マフラーから白煙が出る
今回の987ケイマンの場合は内部の詰まりが異音の原因となっていました。
部品交換後のチェック

オイルセパレーター交換後、テスト走行とアイドリングチェックを実施し、異音が完全に解消されていることを確認いたしました。
これにて作業完了です。

G様、この度はご依頼いただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします!
今後ともよろしくお願いいたします!
こちらの整備の様子は、Youtubeでも公開しています。前半は説明、後半は整備の様子がご覧いただけます。



