ポルシェ964カレラ車検


約12年前、私が以前勤めていた店舗でご購入いただいた964カレラの車検整備をご紹介します。
Jスクエアのブログにも3回目の登場となりました。M様、今回もありがとうございます。

ご入庫時に、オイルが焼けた匂い

まず気になったのは、「オイルが焼けたような匂い」でした。そして点検を進めていくと
- バックフォグランプ切れ
- ヘッドライトの光量不足
- オイル漏れ
といった不具合が確認できました。
バックフォグランプ切れ

バックフォグランプを分解してみると


バルブ(電球)のフィラメントが切れており、ソケットが熱で溶けて変形していました。

バルブを新品に交換し、こちらは解決です。
ヘッドライトの光量不足

バックフォグランプ同様にバルブの劣化を疑い、取り外してみると、青くコーティングされた社外品のバルブが装着されていました。

こちらは比較的新しいモデルに使用すると光量が上がりますが、964の場合は効果を発揮せず、かえって暗くなってしまうことがあります。そのため一度、透明バルブに交換して測定。
しかし、光量不足は改善しませんでした。
さらに分解してみるとリフレクターのメッキが劣化し白っぽくなっているのを発見。

リフレクターの反射に問題があることがわかったため、こちらを磨くことで光量は解決しました。
オイル漏れ
リフトアップして、下回りを点検します。

アンダーカバーにオイルが染み込み、そこからポタポタと垂れているのを確認。


アンダーカバーやエンジン周りを清掃し、再度確認するとオイル滲み程度におさまりました。
その他

▲ バッテリーは少し前にM様ご自身で交換されたとのことで、バッテリーは問題ありませんでした。


他、法定56項目+16項目を完了し、車検取得となりました。
車検取得後、新たな症状が発生
移動する際に、気になる症状がありました。
- たまにエンジンがかかりにくい
- 時々発生する「ガガガ」という異音
ひとまず車検は無事取得となりましたが、その後突然エンジンがかからなくなってしまったのです。
すぐにスターターモーターを点検。すると、先端部分が欠けて内部で粉々になっているのを発見しました。

↑こちらはスコープで見た様子。左側画面に写っている、粒々、キラキラしたものが、粉々になった金属片です。


本来、覆うような形をしている部分が丸ごと欠けてしまっています。


お客様にご報告するため、メカニックと店長とで状況を確認します。


新品のスターターモーター(社外品)に交換したところ、無事エンジンがかかるようになり、こちらは解決いたしました。
今後の課題

今回オイル漏れがありましたが、根本的に解決するためには、エンジンのオーバーホールが必要ということがわかりました。大掛かりな修理になりますので、次の車検までにどうするかじっくりお考えいただくことになりました。

M様、引き続き安全にお乗りいただけるようサポートさせていただきます。今度ともよろしくお願いいたします。



