ポルシェマカン


こんにちは!Jスクエア・サービスフロントの広田です。ポルシェマカンにお乗りのI様から「オーバーヒートしてしまったので、レッカー入庫したい」とご相談のお電話をいただきました。今回は、こちらマカンの冷却水漏れ、異音の原因究明&整備についてご紹介いたします。
オーバーヒートした時の状況
- ① みなとみらいへ出かける予定で家を出たところ、警告灯が点灯
- ② その場でリザーバータンクを確認したところ、冷却水がほぼ空になっていた
- ③ 一度ご自宅に戻り、クーラントと水を補充。
- ④ 再度出発したが、すぐに警告灯点灯
- ⑤ クーラーも効かなくなり、エンジンルームから湯気が上がってきたため、これ以上の走行は危険と判断して停車

ここで、Jスクエアにお電話いただき、レッカーでご入庫いただくことになりました。
以前から感じていた異音
オーバーヒートでご入庫いただきましたが、「4ヶ月ほど前から感じていた走行中の異音についても見て欲しい」と追加のご相談をいただきました。
症状
- ・左にハンドルを切ったときに左前方からバキバキという異音が発生
- ・走行には支障ない程度だと思っていたが、徐々に音が大きくなってきた
- ・今回のオーバーヒートの影響でクーラーが効かなくなり窓を開けて走行したところ、けたたましいほどの音になっていることに気づき不安になった

車内ではあまり聞こえない異音も、外から聞くと意外と大きな音だったと気づくことがあります。
もし今異音が気になるというオーナー様がいらっしゃいましたら、一度窓を開けた状態で確認してみることをお勧めします。
もし今異音が気になるというオーナー様がいらっしゃいましたら、一度窓を開けた状態で確認してみることをお勧めします。
オーバーヒート・冷却水漏れの原因

まずは、オーバーヒート、冷却水漏れ原因究明をしていきます。

I様のマカンの整備は、工場長の井口が担当します。
エンジンルームを開けてすぐ見える場所にある、サブタンクにつながるホースが割れているのを発見しました。


そこから冷却水が漏れていたため、サブタンクリターンホースとキャップを交換。


しかし、車体下を確認すると……

ホースの交換後も冷却水漏れが続いていたため、より奥側まで範囲を広げて点検しました。


すると、冷却水漏れの原因がサーモスタッド周りにもあることがわかりました。


↑ I様にご報告するため、工場長とフロント2人で確認中




サーモスタッド周辺の部品を交換し、冷却水漏れは無事解消しました。
次は異音トラブルを確認していきます。
左前からの異音
異音の発生場所からして、ドライブシャフトブーツの可能性を疑いました。
経年劣化などで内部のベアリングが破損すると、曲がるときなどにバキバキといった音が発生することがあります。

ドライブシャフトブーツを新品交換したところ、異音は解消されました。
オイル漏れの発見

点検を進める中で、オイルパン周辺からのオイル漏れも発見しましたが、症状は軽く、すぐに修理が必要なほどではありませんでした。

その旨I様にご報告したところ、「あと2〜3年で乗り換えも考えている」とのご意向もあり、オイル漏れに関する作業は見送ることになりました。
ご納車


ご納車の際には、交換した部品などご覧いただきながら修理内容をご説明。


オーバーヒートの修理だけでなく、前々から気になっていた足回りの異音についても保険内で直せたということもあり、I様も安心されたご様子でした。
お問い合わせいただいた際、Jスクエア以外のポルシェを整備できるショップにもお電話されたそうですが、「Jスクエアの電話対応から親切さを感じて入庫を決めた」と教えてくださり、大変光栄に思いました。

I様、この度はトラブルでお困りの中ブログのご協力もいただきありがとうございました。
また何かありましたらいつでもご相談くださいませ!
また何かありましたらいつでもご相談くださいませ!



