

ポルシェのトラブルで定番とも言えるのが「冷却水漏れ」です。今回は突然の冷却水漏れトラブルへの対処法や、どういったことが原因になっているのかなどをご紹介します。
出先で気づいた「冷却水漏れ」
実際にこんなご連絡をいただいたことがあります。
パーキングに停めて休憩し、戻ってきたらエンジン下に水たまりができていた、というお客様。
「これってエアコンの水ですか?」と聞かれたのですが、エアコンの水はほぼ車両前方から垂れるもの。
後方から垂れているのであれば、冷却水漏れが疑われます。

◾️現場での応急確認と対応方法
そのお客様の車はエンジンルームが見られるタイプだったので、左側にある冷却水タンクを確認してもらったところ、水はまだ入っている状態。そこで手持ちのペットボトルを1回洗浄してから水道水を入れていただき、タンクに約1Lほど補充してもらいました。※このとき、必ず水道水を使用します

すると、補充したそばから下にポタポタと水が垂れ続けているとのこと。
エンジン中央部、ナンバープレートのやや前あたりに垂れているとのことでしたので、ウォーターポンプやホース付近からの漏れと予測し、その場でレッカーを呼んでいただくことになりました。
警告灯が点いたときに確認すること
冷却水トラブルにはいくつかのパターンがあります。
- タンクの蓋のパッキンが劣化して吹き出している(軽症の場合も)
- タンクの亀裂から少しずつ漏れている
- センサーの故障により、水は十分入っているのに警告灯が点灯している
判断するには開けて実際に確認するしかありません。

タンクは圧がかかっていますので、十分に冷ましてから蓋を押しながらゆっくり開けて空気を抜いてください。熱いので火傷には十分ご注意いただきながら蓋を開けます。


覗いていただいて、冷却水が入っていれば問題ありません。水の色はピンクや青など車によって異なります。甘いような独特の匂いがするのも冷却水の特徴です。


冷却水が入っているのに、警告灯が点灯している場合は、センサーなどの不具合の可能性があります。
ポルシェは煙に気づきにくい
ポルシェはエンジンが後部や中央に搭載されているため、熱がこもりやすい構造になっています。その影響でプラスチック部品の劣化や亀裂が進行し、冷却水が漏れるということが少なくありません。

冷却水がエンジンにかかると蒸発して煙が出ます。エンジンが前にある車ならドライバーの目の前に煙が上がるのでかなり驚くのですが、ポルシェはエンジンが後方にあるため煙に気づきにくいという特性があります。
また、オーバーヒートになる前にポルシェはエンジンを自動停止する仕組みになっています。ただし、そうなる前に減速・停車して様子を見る、冷やすといった対処を取ることが大切です。
日頃からできる予防習慣

季節を問わず、乗り終わった後に車を一周して、下回りに何か垂れていないか確認する習慣をつけることをお勧めしています。
いつもと違う、何か気になる、と感じたら、購入したお店や普段整備をお願いしているお店にまず相談していただくのが一番です。

冷却水漏れでお困りの方はお気軽にご相談ください。



