ポルシェ981ケイマン・サイドブレーキが解除できず、レッカーでご入庫



実はこの日、休みだった私はたまたまお客様の近くにいたのでお客様の元へ急行。
症状を確認し、対処法をいくつか試してみたのですが、全く動かすことができなかったため、レッカーを手配することになりました。
レッカーでご入庫


サイドブレーキが解除できないお車をレッカーに乗せるのは意外と大変なんです。これについては後ほど、ご紹介いたします。
テスター診断

テスターで原因を見つけようとしたのですが、決め手となるようなエラーコードは入っていませんでした。
そのため、いくつかの方法を試してみることにしました。
① テスターで強制的に解除できるように試みる → 解除できず
②キャリパーの裏側にある、サイドブレーキをかけるためのサーボモーターにバッテリー電圧を直接入れて、解除を試みたところ、左側はすんなりと解除することができましたが、右側は解除することができませんでした。
このことから、サーボモーターの固着が原因のため、交換が必要と判断しました。

このままだと解除ができませんので、
- サーボモーターの樹脂でできている部分を破損させる
- モーターの軸シャフトの部分に直接アクセスしてネジを緩める
という手順を踏み、なんとかサイドブレーキを解除することできました。
右側の部品交換をすることになりましたが、左側も同様に今後壊れる可能性がありますので、今回左右のサーボモーターを交換することになりました。
サーボモーター交換作業


まずはタイヤを外し

キャリパー、ローター類も外します。

↑こちらが交換するサーボモーター(赤丸部分)

↑故障していたサーボモーター


新品パーツを組み付けます。

↑組み上がった新品パーツ

左右組み付けが完了したら、テスターを使って最終調整をします。

何度も微調整を繰り返し、正確に仕上げます。


余談:動かない車をレッカーに乗せる方法
水漏れ、オイル漏れなどでエンジンがかけられない状況であれば、ミッションをニュートラルに入れたり、サイドブレーキを解除して、何かで車を押すことによって移動はできます。
しかし、サイドブレーキを解除できないとタイヤがロックしていますので、全く動かすことができません。
そういった場合には「5ジャッキ」というものを使用します。
ジャッキの下に車輪が付いていまして、これを、後ろのタイヤにかませて後輪を浮かせた状態で、車を押してレッカーに乗せることができるんです。

駐車場にスペースがあるような場所であれば使用できますが、立体駐車場ですと5ジャッキをかますスペースがないので、色々と工夫が必要です。
サイドブレーキの警告灯が点灯する前に予測するのは難しいということもありますが、レッカー移動の大変さなどを考えますと、ご心配な方は事前にサーボモーターの交換をしておくのも良いかと思っています。
中でも、サイドブレーキ電子式が装着されたモデルで、991、981、パナメーラなど。初期型でサイドブレーキ電子式が装着されているお車はもう10年以上経過してると思いますので、気になるオーナー様はお気軽にご相談ください。
(最近では、981ケイマンのほか、991カレラの前期型、970のパナメーラで同様のケースでご入庫いただいております)


パーキングブレーキの警告灯が点灯したときに、アクセルを踏んで解除できたとしても、加速して前に突っ込んでしまうというケースもありますので、ご自身で解決を試みるよりはレッカーを手配していただくのが一番安全だと思います。
(後で動くようになったときは、レッカーキャンセルもできます)その時は無理せず、ご相談ください。
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