

ご入庫のきっかけ

ご入庫いただいたのは、2014年式 911(991型)カレラS カブリオレ。少し珍しいお車です。
走行に違和感はなかったとのことですが、メーター内にPADM故障の警告表示が出てしまったとのことで、ご相談をいただきました。
PADMの故障は珍しくない?
PADM(電子制御エンジンマウント)のトラブルは、ポルシェではよく見られる故障のひとつで、いわばウィークポイントとも言える箇所です。
今回もテスターによる診断を行ったところ、右側のエンジンマウントにエラーが記録されており、エンジンマウントの交換が必要であることが判明しました。
修理方法は3つ
エンジンマウントの修理には、大きく分けて3つの方法があります。
① 純正の電子制御エンジンマウントへの交換
こちらが一般的な修理方法です。ただし今回のように片側のみの交換でも、費用はおよそ30万円と高額になります。しかも片側を交換した後に、もう片側が故障する可能性が残るため、最終的に両側の交換をすることになり、トータル60万円ほどかかる可能性も考えられます。

② ノーマルエンジンマウントへの交換
左右セットでノーマル(非電子制御)のエンジンマウントに交換する方法です。左右同時交換でも費用は電子制御タイプの片側交換とほぼ同程度に収まり、さらにノーマルタイプに変更することでほぼ故障の心配がなくなるというメリットがあります。

(左)電子制御エンジンマウント。(右)ノーマルエンジンマウント
③ 取り外して修理する方法
故障したエンジンマウントを取り外して修理するという方法もありますが、こちらは現状Jスクエアでは対応しておりません。

交換作業の様子

バンパーを外して、エンジンマウントにアクセスします。

エアクリーナーボックスの奥に、エンジンマウントが見えます。

エアクリーナーボックスも外します。

今回は両側にあるエンジンマウントを交換します。

使用しない配線を外し、絶縁処理、結束して固定します。

車両の上下両方から固定しているボルトを外していきます。

エンジンマウントが外れました。

新品のエンジンマウント(ノーマルタイプ)を取り付けます。

規定トルクで確実に締め付け。

PADM装着車から、ノーマル仕様への変更コーディングを行います。

表示の確認やテスト走行を行い、作業完了となります。
交換後の状態

ノーマルエンジンマウントへの交換後は、警告灯もしっかり消灯しました。これで車検の取得も問題なく行えます。
(警告灯が点灯したままでは車検を通すことができません)
また、ノーマルタイプへの変更により、今後エンジンマウントのトラブルに悩まされる可能性もぐっと低くなりますので、安心してお乗りいただけるかと思います。
まとめ

PADM警告灯でお困りの方は、ぜひ一度Jスクエアまでお問い合わせください。
ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。
▼YouTubeでは動画で解説しております。



